今の労働環境が嫌でホワイト企業に転職したいと思っている人は多いです。
しかし、転職サイトを見て応募をし、入職が決まったと思ったら実際とは労働環境が異なるブラック企業で働くことになってしまうなど、ホワイト企業への転職活動に失敗してしまう人もたくさんいます。
そこでホワイト企業へ転職をするにはどんなポイントを押さえたうえで転職活動をすべきなのでしょうか。
また、ホワイト企業を見つけやすい転職サイトはどこなのでしょうか。
ホワイト企業の基準は人それぞれ
ホワイト企業で働きたいと思っても、ホワイト企業に対するイメージは人それぞれです。
仕事内容が楽でマイペースに働いていても毎月しっかり給料が貰える職場をホワイト企業と考える人もいれば、やればやるだけ評価してもらえて、給料も世間一般より良い企業のことをホワイト企業と考える人もいます。
そのため、ホワイト企業への転職を希望する場合、自分にとって労働環境がホワイトと思える職場はどんな職場なのかをしっかり考えたうえで転職活動を始めるべきでしょう。
仕事が楽な場所で働きたい場合
楽な仕事に関しては、体力・スキル的に楽な仕事か、精神的に楽な仕事の2つに分けることができます。
体力・スキル的に楽な仕事に関しては一般事務やテレフォンオペレーターなど、1日中座ったままでおこなう仕事が挙げられるでしょう。
これらの仕事は一日中座ったままで仕事内容も書類整理など気楽に取り組める仕事が中心なので体力的な負担が少なく、無理なく働けます。
それに対し、精神的に楽な仕事には工場勤務の仕事が挙げられます。
この仕事は基本的に人と会話をせずに黙々と作業をするので、人との関わりを最小限に抑えることが可能です。
そのため、人と関わるのが苦手な人はこのような職業を選ぶと良いでしょう。
ただ、工場作業員の仕事も派遣社員で補っていることが多いです。
正社員を目指すとなると派遣社員をまとめるなど、キャリアアップを考えると人と関わる場面が増えてきます。
このように楽な仕事は給料の面で他の仕事より劣る、キャリアアップが難しいなどといったデメリットも伴います。
そのため、楽な仕事を選ぶなら給料は低くて当然と思ったうえで転職活動をすべきでしょう。
福利厚生が充実した企業で働きたい場合
福利厚生が充実した企業に関しては主に日本を代表する企業や、その子会社が挙げられるでしょう。
やはり企業の規模が大きければ大きいほど、福利厚生に回すお金も多いです。
ただ、大企業への転職にはスキル・経験が無いと難しいでしょう。
かなり倍率が高いことから、しっかりと対策をしたうえで転職活動に取り組む必要があります。
また、大企業は仕事量が多く、求められるスキルも高いため、激務になってしまいがちな点を理解したうえで転職をしなければいけません。
給料が高い企業で働きたい場合
給料が高い企業を希望するなら外資系がおすすめです。
日本の企業には昔から年功序列制度が存在します。
年功序列制度から徐々に成果主義に方向性を変えていっている最中の企業も存在しますが、実質年功序列制度の少し成果主義が反映されるようになっているだけで、完全成果主義とは程遠いです。
しかし、外資系企業は完全成果主義であるため、結果を出せば出すほど給料も上がります。
その代わり、できないと降格・減給などといったリスクも伴うため注意が必要です。
また、外資系企業は給料が高い分福利厚生も整っていない企業が大半であるため、福利厚生を給料でカバーするつもりで転職しなければいけません。
ホワイト企業の求人が多い転職サイト・エージェントはどこ?
それでは、ホワイト企業へ転職したい場合はどの転職サイト・エージェントを使えば良いのでしょうか。
先ほど紹介したケースごとにおすすめの転職サイト・エージェントをチェックしましょう。
仕事が楽な場所で働きたい場合
DODA
DODAは国内最大級の求人サイトです。
50,000件以上の求人が掲載されており、求人の数が多い分楽な仕事も見つけやすいでしょう。
特にDODAは未経験OKの求人を多数取り扱っています。
そのため、スキル・経験が無くても応募できる求人が充実しており、これから楽な仕事に挑戦したいと思っている人でも利用しやすいです。
それに、DODAでは転職エージェントサービスも行っています。
転職エージェントサービスは利用するもしないも自由ですが、「楽な仕事がしたい」と伝えれば求人が掲載されていない非公開求人を紹介してもらえる可能性もあるので、是非エージェントサービスも活用しましょう。
福利厚生が充実した企業で働きたい場合
リクルートエージェント
リクルートエージェントは大手の人材紹介サービス企業リクルートが運営する転職エージェントサービスです。
大企業の求人を多数取り扱っており、大企業やその系列企業へ転職したい場合はまず登録しておきたい転職エージェントと言えるでしょう。
リクルートエージェントは全国各地に16の拠点を持っています。
そのため、全国の求人に対応しており、地方都市に住んでいながら大都市圏で働きたいと思っている時に便利です。
また、リクルートエージェントは転職サポートも充実しています。
面接練習や応募書類の添削などにもしっかり対策してもらえることから、初めて転職活動をする人でも安心して転職活動に取り組めるでしょう。
リクルートエージェントで取り扱っている求人のレベルに関しては未経験OKのものからスキル・経験を要する大企業まで幅広いです。
やはり大企業へ転職をするには企業に見合ったスキルが必要でしょう。
しかし、ブラック企業で働いている人の中には大企業へ転職するためのスキルが今の職場だと身に着けられないために悩んでいる人も多いです。
そこでリクルートエージェントに登録しておけば、幅広いレベルの求人を取り扱っていることから、大企業へ転職するためのスキルを身に着けられる職場を紹介してもらうことができます。
パソナキャリア
パソナキャリアは主にミドルクラスの転職に強い転職エージェントです。
特に地方に住んでいる場合、拠点がある場所までの距離が遠い点が難点でしょう。
パソナキャリアの場合は47都道府県すべてに拠点があるため、どこに住んでいても利用することができます。
パソナキャリアの魅力は地域密着型である点と言えます。
主に地元企業を中心に求人を取り扱っていることから、地元で福利厚生が充実した企業を探すことが可能です。
それに、地方だと大企業の系列企業があることも多々あります。
しかし、立地が地方であるために大手の求人サイトに求人が掲載されていないことも多いです。
大企業の系列企業は福利厚生の内容が親会社と同じことであることが多く、転職難易度も大企業と比べると下がるため、福利厚生が充実した環境で働きたい場合に狙い目と言えるでしょう。
パソナキャリアはきめ細かい転職支援でも有名です。
転職エージェントのキャリアアドバイザーという職業は、未経験で応募できる企業も多いため、必ずしも熟練の担当者であるとは限りません。
適当なアドバイスをされて転職に失敗してしまったり、的外れなアドバイスをされて担当者を変えてもらったりした経験がある人は少なくないでしょう。
パソナキャリアの場合はキャリアアドバイザーの教育を徹底しています。
そのため、若いキャリアアドバイザーでもしっかりと利用者に合った求人を紹介できるスキルを身に着けていて安心です。
給料が高い企業で働きたい場合
JACリクルートメント
JACリクルートメントはハイクラス求人に特化した転職エージェントです。
日系企業の管理職ポジションや外資系企業の求人を多く取り扱っており、高収入を目指したい人におすすめの転職エージェントと言えるでしょう。
特にアジアに拠点を多く持っていることから、外資系企業の中でもアジア圏にある企業への転職に強いです。
JACリクルートメントは転職支援サービスが他よりも手厚い点が魅力的だと言えるでしょう。
通常の転職エージェントを利用する場合、担当者は利用者1人につき1~2名となることが多いです。
しかし、JACリクルートメントは利用者1人に数名のキャリアコンサルタントが付きます。
それぞれ得意とする業界の求人を紹介してもらうことができるため、キャリアコンサルタントから得られる情報量が多いです。
また、JACリクルートメントのキャリアコンサルタントは企業の人事担当者への営業も兼ねていることから、企業の人事担当者との情報交換を積極的に行っており、企業の雰囲気など普段から企業と交流がないとわからない情報も教えてもらえます。
ただ、ハイクラスに特化した転職エージェントなので、ハイクラス求人に応募できるだけのスキルを身に着けていないと求人を紹介してもらえません。
年収600万円以上がラインであり、それ以下の場合はリクルートエージェントをはじめとする幅広いレベルの求人を取り扱っている転職エージェントを利用しましょう。
ロバート・ウォルターズ
ロバート・ウォルターズは外資系企業の転職に特化した転職エージェントです。
世界28か国に展開しており、国内にある外資系企業だけでなく海外勤務の求人も多数取り扱っています。
そのため、外資系企業の中でも特に英語をはじめとする高い語学スキルを持っている人におすすめと言えるでしょう。
外資系企業に応募する場合、英文レジュメを提出しなければいけない場合が多いです。
ロバート・ウォルターズは英文レジュメの添削はもちろん、英語での面接対策にも対応してもらえるので外資系企業や海外企業への転職活動も安心でしょう。
ただ、語学スキルが無いと仕事を紹介してもらえないことが多いです。
TOEIC780点でも仕事を紹介してもらえなかったという口コミもあり、ネイティブレベルの語学力があるなら利用してみましょう。
ホワイト企業への転職は目的に応じたサイト選びが大事
ホワイト企業はその労働環境の良さから求人に対する応募者の数が多い可能性が高く、しっかりと対策をしたうえで転職活動をすべきと言えるでしょう。
ただ、ホワイト企業の捉え方は人それぞれであり、自分が希望する条件に合った転職先を紹介してくれる転職サイト・エージェントを選ぶべきです。
ここで紹介した転職サイト・エージェントを活用して転職を成功させましょう。