転職サイトは登録すると退会するのは難しいのか

1.総合人材-頭を抱えている女性 転職ノウハウ

転職サイトに登録したらいつまでも連絡が来て対応が大変になるのではないかと心配する人は少なくありません。

もし何かあったらすぐに退会できて、その後は全く連絡が来なくなるのだろうかと疑問に思う人も多いでしょう。

転職サイトは退会したいと思ったときにすぐに手続きができるものなのでしょうか。

その実態を把握して安心して利用できるようになりましょう。

転職を終えれば退会できるのか

転職サイトは転職するために使うものなので、退会したいと思うケースとして最も多いのは転職先が決まったときです。

内定をもらってもう転職サイトを使う必要がないと思ったときにはすぐに辞められるのでしょうか。

転職を遂げれば自動的に退会される

一般的には転職サイトを使って転職に成功したら、その手続きの流れで自動的に退会できる仕組みになっています。

多くの転職サイトでは内定後のフォローも行っていますが、システム上は退会を済ませてしまい、その後に担当してくれたエージェントからフォローのメールが来るという形になっているのが通例です。

特に退会のために手続きをする必要はなく、今後のサービス向上のためのアンケートに答えて欲しいと要望される程度で済むでしょう。

もしアフターフォローが必要ないという場合には、その旨を申し出ておけば連絡が来ることもありません。

自動退会になっている理由とは

自動的に退会処理をしてくれるのには理由があります。

転職サイト側としては採用の内定を出した企業とのつながりが重要で、今後も良い関係を保ち続けなければなりません。

転職が決まって働き始めた後も、なおコンタクトが続いているという事実が発覚すると、すぐに辞めて別の企業に転職するように勧めているのではないかと疑念を抱かれてしまうリスクがあります。

そのため、転職活動が終わったら速やかに手を引くというスタンスを決めているのです。

採用内定をもらうのに使ったサイト以外は自分から申し出なければならない

転職活動のサポートとして複数の転職サイトを併用することはよくあります。

あるいは転職サイトに登録しながらも、自分の人脈やハローワークなども利用して転職先を探す人も大勢います。

このような状況で内定をもらえたときに、自動退会になるのは内定をもらえた転職サイトだけなので注意しましょう。

他のサイトからは自分で退会手続きをしなければなりません。

転職を終えたと言えば安心

退会するときにはどんな理由を言えば良いのかと悩むかもしれません。

他の転職サイトも併用していると予め伝えてあるなら、他のサイトで決まってしまったからと一言言えば良いでしょう。

しかし、他も使っているということを言っていない場合には、もう別のサイトを使って転職先を決めてしまったとは言いにくいかもしれません。

ただ、最も効果的なのはもう転職先が決まってしまったから必要がなくなってしまったと率直に伝える方法です。

転職サイト側としてもせっかく転職に成功して期待に胸を膨らませているところで、さらに転職しませんかとは言えません。

引き止めを受けることなく円滑に退会するには最も合理的な理由なのです。

転職活動中でも退会できるのか

転職を終えたときには退会できるとしても、転職活動中に退会できるのかという疑問を持つ人もいるでしょう。

その実態についても理解しておくと転職サイトを利用しやすくなります。

転職中に転職サイトから退会したくなるケースも多い

そもそもまだ転職活動をしている真っ只中なのに転職サイトを退会する必要があるのかと疑問に思う人もいるかもしれません。

しかし、実際には転職を終えたわけではないのに退会したいと思っている人も少なくありません。

どのようなケースで転職サイトからの退会を検討するようになるのでしょうか。

魅力的な求人の紹介がない

転職サイトに登録する主な目的は、自分にとって魅力的な求人を紹介してもらうことです。

登録したのに自分の希望に合っている求人を全然紹介してくれなかったり、ほとんど連絡が来なくて応募する候補の企業すら見つからないという場合もあります。

このようなときには登録している意味がないので退会したいと思うようになるでしょう。

登録し過ぎて対応するのが大変

できるだけたくさん求人を紹介してもらって、より良いものを選んで応募できたらそれに越したことはないでしょう。

転職サイトは一つしか登録できないわけではないので、複数の転職サイトに登録して求人を紹介してもらう人も大勢います。

しかし、登録し過ぎてしまって退会したいと思うようになることもあるのも事実です。

それぞれのエージェントとのやり取りが必要になるので、電話やメールのやり取りだけでもかなりの時間と労力を費やすことになります。

もう少し数を減らして求人を探したいと思うと、いくつかの転職サイトからは退会したくなるのです。

担当者との相性が合わない

退会したいという気持ちが切実になるケースとしてよく知られているのが、転職サイトの担当者との相性で問題が発生したときです。

エージェントと話していてストレスを感じているようでは転職のサポートとして魅力的だとは言えないでしょう。

自分の言っていることを理解してくれなかったり、口調に気に障るところがあったり、時間感覚や転職に対する考え方が合わなかったりするとストレスを抱えてしまいがちです。

そのような担当者とは早めに縁を切った方が健全に転職活動を進められます。

このようなケースで退会しようと決断するのも珍しいことではありません。

転職活動をやめたくなった

別のケースとして、今までは転職したいと思っていたけれどやはりやめようと思うパターンもあります。

転職活動をしていて今の職場の良いところがよく理解できるようになったり、退職手続きを並行しておこなおうとしたら待遇が一転して良くなったり、時の流れと共に職場環境が改善されたりすることもあるからです。

このようなときにはもはや必要ないので転職サイトを退会したいと思うようになります。

転職サイトの退会はいつでも可能

基本的にはどの転職サイトもいつでも退会できる仕組みになっています。

転職サイトとしては転職に成功して欲しいという気持ちを持ってはいますが、それでむやみに引き止めてしまうと次に転職したいと思ったときに使ってくれなくなるリスクがあります。

転職が決まったときと同様にサービス改善のためのアンケートに協力して欲しいという要求をされることがある程度で、速やかに退会することができるので安心しましょう。

退会手続きの一般的な方法

退会手続きをしたいと思ったらどのような手段を選べるのでしょうか。

一般的な方法は三つあるので確認しておきましょう。

電話一本で退会は可能

基本的には担当のエージェントに電話をすればすぐにその場で退会できます。

普段からエージェントと電話でやり取りしているなら退会したいという意志をそのときに伝えるようにしましょう。

メール一通でも退会できる

エージェントとのやりとりがメールベースという場合にはメールで連絡すれば大丈夫です。

電話でいつもやり取りをしているという場合にも、メールの方が退会する意志を伝えるのには気軽かもしれません。

その場合にはまずはメールを送ってみるのが良い方法でしょう。

ウェブ上で手続きをするだけのこともある

転職サイトによってはウェブ上での手続きが必要なこともあります。

転職活動中の人の情報をシステム上で管理している場合には、ユーザー側が退会手続きをしてくれた方が円滑にシステムの更新ができるからです。

エージェントが意図的に誰かを退会させたのではないかという疑問を企業側から持たれなくても済むため、マイページから退会手続きをして欲しいと言われることも珍しくありません。

逆に、担当のエージェントに一切連絡しなくても退会できるので、気軽にできる手続き方法とも言えるでしょう。

感謝の言葉を忘れないようにしよう

転職活動中でも転職を終えた後でも、退会するときにも重要なマナーがあるのは理解しておきましょう。

基本的には感謝の気持ちを伝えるのが重要だと理解しておけば問題はありません。

できるだけ熱い気持ちを持って感謝を伝えるのがベストですが、なぜなのでしょうか。

転職サポートにはコストがかかっている

採用内定をもらった転職サイトには企業から報酬がありますが、それ以外の転職サイトには報酬は一切ありません。

転職活動のために転職サイトを使うときには一切費用がかかっていなかったでしょう。

内定をもらった求人を紹介してくれた転職サイト以外は無報酬で働いてくれたことになるのです。

転職サポートには多大な人件費がかかっているので、せめて感謝の気持ちを伝えておくのがマナーとして欠かせません。

また転職したいと思ったときに登録する可能性もあることも考慮し、円満な関係を維持できるように心がけましょう。

退会しても費用がかかることはない

安心しておいた方が良い点として、転職サイトを退会しても費用の請求は全くないことが挙げられます。

あくまで利用者には費用がかからないのが転職サイトの特徴です。

中には利用する上で費用を要求する転職サイトもありますが、退会のときに請求を受けることはありません。

不要だと思ったときに速やかに退会手続きをするようにしましょう。

転職サイトの退会はいつでもできる

転職サイトはやめたくてもやめられないのではないかと懸念する人もいますが、どの転職サイトも退会したいという意志さえ伝えられればすぐにでもやめられます。

転職サイトとしては登録してくれた人は貴重な財産なので丁重に扱うという姿勢を持っているのです。

たとえ退会したとしても、また転職したいと思って登録してくれる可能性もあると考えています。

転職先が決まったときも、転職活動そのものをやめようと思ったときも躊躇せずに手続きをしましょう。

電話で感謝の気持ちも伝えた方が円満に退会することができますが、メール一通でもウェブ上のフォームへの入力でも退会できるところもあります。

退会手続きに不安があるならやめやすいシステムの転職サイトを優先して使うようにしましょう。