『今は看護師をやっているけど、将来的に医師になりたい!』
『看護師から医師に転職することは可能なのかな…?』
看護師をしている方ほど、医師を近くでみている方はいないと思います。
看護師の仕事に慣れてくると、スキルアップやキャリアアップをしたいと思い医師に憧れる方は少なくありません。
ですが、看護師と医師には圧倒的な差があります。
今回は、看護師から医師を目指そうとした場合に必要なことをまとめていきます。
そもそも看護師から医師になることは可能なのか?
結論から言ってしまえば、看護師から医師への転職は可能です。
ただし、いばらの道を行くことになるので覚悟が必要です。
看護師でも病気の知識を持っている方もいると思いますが、医師になるための知識とは全く関係ないです。
では、看護師から医師になるためにどのような知識が必要になってくるのかをまとめていきますね。
看護師から医師になるために必要なこと
看護師から医師になるために必要なことは【大学の医学部に入学し卒業する】ことです。
ただし、ただ入学して卒業するだけではありません。
詳しい説明を下でしていきます。
大学の医学部に入学する
いきなりかなり厳しい門ですが、大学の医学部に入学する必要があります。
医学部に入学するために必要な偏差値は、最低でも60だと言われています。
有名大学の医学部に入学しようと思えば、偏差値70以上を要求されます。
医師を目指している人たちは、大体が小さい頃から勉強を積み重ねている人たちです。
その人達に負けないような知識や頭脳を身につけるには、並大抵の努力では不可能です。
医学部に受験する方法
医学部に受験するための方法は、大学共通テストを受ける必要があります。
大学共通テストとは、2021年から始まるテストのことです。
2020年まではセンター試験という試験を受ける必要がありましたが、2021年からは大学共通テストに変更されます。
医師になるためには、医療関係の知識だけでなく受験に関する学力も必要になります。
医学部に入学できた後
医学部はどこでも6年制の大学です。
必要なカリキュラムをすべて修了すると、国家試験の受験資格がもらえます。
6年間勉強しても、資格がもらえるわけではなく資格試験の受験資格しかもらえません。
国家試験の合格率は約90%なので大体の方は合格できると思います。
ただし、約90%の人が合格するほど簡単なわけではなく、約90%の人が合格するほど勉強をしていると捉えてください。
6年間もほとんど勉強漬けになると思ったほうが良いです。
医師の仕事内容
看護師の方であれば、医師の仕事内容についてよく知っているかもしれません。
今回は、2種類の医者がいることを説明していこうと思います。
臨床医
臨床医というのは、現場で患者に対して治療を行う医師のことです。
看護師の方がよくみているのはこちらのタイプの医師でしょう。
一般の方も、医師と聞いて最もイメージしやすいと思います。
基本的には、現場で患者に対して治療をするのが臨床医ですが、時には患者のカルテの作成や事務作業を行う必要があります。
臨床医の仕事は、他にも患者とのコミュニケーションがあります。
言ってしまえば接客業ですので、ある程度コミュニケーションを取れないといけません。
看護師を経験されている方であれば、特に問題はないかと思います。
研究医
臨床医は現場で治療を行うのに対して、研究医は病気の研究を行う医師のことを言います。
新型のウイルスが流行ったときには、それに対して効く特効薬の開発をしています。
薬の研究だけではありません。
人体の研究を行うこともあります。
医師というよりは、研究者という名前のほうがしっくり来るかもしれません。
研究医は、病院に勤めるのではなく研究所に勤めることが多いです。
臨床医と違って患者とのコミュニケーションは限りなく0に近いと言えます。
ただし、臨床医よりもより多くの知識が求められるためいきなり研究医になることは少ないです。
医師は激務?
勤務時間が変則的
厚生労働省が、医師の残業時間の上限を【年間2000時間まで】とする制度案を2019年に示しました。
そのような制度案を出すほど勤務時間が長いことがわかります。
勤務時間が変則的というのは、急患が来てしまったら対応しなくてはならないからです。
休み時間に入った途端に急患が来てしまうということもあるみたいです。
他にも、入院している患者の状態が悪化してしまえば放置することは出来ません。
できるだけ急いで病院に向かう必要があります。
自分自身のことよりも、患者のことを思って生活しなければいけないので、やらなければ行けない仕事が思うように進まないこともあります。
そのため、患者の対応をしてからやるべき仕事の取り掛かるといった流れが普通です。
この流れのせいで、変則的な勤務時間になっています。
休める時間が少ない
先程も述べたとおり、急患が来たときには対応しなければいけません。
また、入院患者の様態が急変してしまえば緊急で病院に向かう必要があります。
週休2日という制度もなく、不定期で休むほかなくなっています。
このような激務のせいで、医者を目指す人が減っていき、今いる医師たちがさらに忙しくなるという悪循環が生まれています。
思っている以上に給料が低い
6年制の医学部大学を卒業した後は2年間、見習い臨床医として働く必要があります。
見習い臨床医の給料は年間400万くらいだと言われています。
激務をこなしているのにも関わらず、400万程度しかもらえないというのはかなり低いと思います。
看護師から医師を目指すメリット
医師になるメリットについて書いていこうと思います。
社会的な信頼を貰える
職業が医師だと、社会的な信頼度は最高でしょう。
世間のイメージでは、医師というのは素晴らしい職業と思われています。
医師と名乗るだけで社会的に大きな信頼を得ることも出来ます。
信頼というのは非常に重要で、ローンを組むときやお金を借りるときに必要なことです。
そのような点でも、医師になるメリットは大きいと言えます。
やりがいを感じられる
人の命を扱う仕事なので、たくさんの人に感謝されるでしょう。
看護師の方でも人から感謝されることは多々あるかと思いますが、医師に対しての感謝はまた別だと思います。
患者に対して、直接的に治療しているのは医師のみです。
看護師と比べると、医師は圧倒的にできることが増えます。
職が失われることがない
人間がいなくならない限り続く仕事と言っても過言ではありません。
これからどんどん高齢化が進む社会で、医師というのは重宝されていきます。
看護師も重宝されている職業かと思いますが、医師はそれ以上と言えます。
また、医師には定年退職という概念がありません。
勤務医であれば、病院の規定によって退職することになりますが、開業医であればいつまで医師をやっても問題ありません。
ここも看護師とは違う点ですね。
看護師から医師を目指すデメリット
責任感の重さ
医師には、看護師とは比べ物にならないくらいの責任感があります。
人の命を扱う仕事なので、精神的なプレッシャーがものすごいです。
そのプレッシャーのせいで自殺してしまう医師の方も少なくないです。
プレッシャーに弱いと、うつ病になってしまう可能性がありますね。
激務
看護師も夜勤などで消耗されることがあるかと思いますが、医師の作業量は圧倒的に多いです。
そのうえで人の命を預からなければならないので、人並み以上の集中力が必要になります。
給料が低い
先程も述べたとおり、研修医として働いているときにはサラリーマンの月給よりも低い給料で働かなければなりません。
もしかしたら、看護師で働いていたときよりも低い給料になってしまうかもしれません。
給料よりもやりがいを求める方にとってはいい仕事かもしれませんが、やはり厳しいところもありますね。
医師に向いている人
医師になりたいと思っている看護師の方は多いですが、やはり向き不向きがあります。
以上の項目に当てはまるような方は、医師を目指してもいいと思います。
お金よりもやりがいを求める
最初のうちは、安月給なので給料以上にやりがいを感じていないと医師を続けていくのは難しいと思います。
勉強をする時間を確保できる
看護師として働きながら大学に通うのははっきり言って厳しいと思います。
看護師をやめて、医師になるために大学に通う決断をできないと無理だと思います。
そもそも大学の医学部に入るだけの勉強をしなければいけないので、かなり難しい道です。
看護師をしながらでも勉強をして大学に入学しようという強い意志を持っている方は医師になれると思います。
休みが少なくても我慢できる
看護師の方も、夜勤などで忙しいかと思いますが医師はそれ以上に忙しくなることが予想されます。
その分休みが少なることを覚悟しましょう。
時には徹夜で働かなくては行けないような日も出てきます。
これらの忙しさに耐えられるような人でないと医師になるのは難しいと思ってください。
逆に、どれだけ忙しくても人の命を救いたい!と思っているような方は医師に向いています!
まとめ
看護師から医師になる方法は、
まずはここを目指しましょう。