入社5年目で飽きてきた・・・このタイミングの転職って世間からはどう見られるんだろう?
入社4、5年目になり、仕事もだいぶ慣れてきた時期に、ふと転職がよぎる人は少なくないようです。
新入社員から、戦力として任されるようになり、部下ができたり仕事の幅も広がって裁量権も広くなってきた頃かもしれません。
ただ、逆に慣れてきて、仕事に飽きが来たり、マンネリ化を感じて、もっと上を目指したいと考える人が多くなる年齢でもあるでしょう。
ただ、転職というのは非常に慎重に行わないと失敗してしまうケースもあり、失敗すると取り返しがつきません。ここでは、入社5年目での転職の特徴や、注意点について解説していきます。
入社4、5年目転職の特徴
入社5年目での転職は、非常に転職しやすい反面、「絶対に失敗できない」転職と言えます。
まず、この時期の転職特有の特徴を理解していきましょう。
中途採用として扱われる
20代前半での転職は、やはり「第二新卒」や、「既卒」といった新卒に近い形で、見られます。が、入社3年を過ぎた20代の後半に入ると、本格的に中途採用として扱われます。
やはり、「即戦力」として見られる場合が多く、今までの実績や経歴などが見られて、新卒のようにポテンシャル採用とはいかないでしょう。
また、新卒採用は、将来のメインメンバーとして、期待されてはいっているかもしれませんが、中途採用は、とりあえず誰かがやらないといけない仕事だったり、ただのサポート業務だったり、給料はよくても楽しくない仕事が比較的多い傾向にあります。
また、今までの経験から期待されすぎて、抱えきれない量の業務をかかえてしまうかもしれません。特に、大企業からベンチャーへの転職の場合、想像とのギャップが激しいようです。
とれあえず3年はクリア
とりあえず3年はクリアしているので、「根性がない」、「すぐやめる」と思われることはないでしょう。
「とりあえず、三年は働いた方がいい」と言われているように、多くの人から3年は最低働いた方が良いと思われているようです。一応3年間はしっかり働いているので、すぐやめそうだからという理由で不採用になることは少ないでしょう。
ただ、この調子でどんどん転職を繰り返すと、転職回数が増えてしまい、キャリアの後半には急激に狭くなってしまうので注意が必要です。転職回数をきにする会社は多いです。
未経験職種はラストチャンス
未経験職種にチャレンジするならラストチャンスと言えるでしょう。
未経験で転職する場合は限界年齢は30歳までと言われているようです。もし、未経験職種に挑戦しようと思っているなら、この入社4、5年目ぐらいの時期に挑戦しないと、エントリーシートさへ通らなくなります。
逆に、あなたが面接官だとして、32歳の人が「何もかも未経験です。教えてください!」って来たらしんどくないですか?いくら人で不足でも横に若い人がいたらそちらを採用してしまいます。
よって、今の自分の職種、業界に限界を感じているなら、今すぐ転職をした方が良いでしょう。キャリアはリセットされると考えて動き始めましょう。
デメリット
もちろん、この時期に転職する事にもデメリットが存在します。
しっかり、デメリットを認識した上で転職を考えないと後悔するかもしれません。
転職歴がつく
基本的に、転職回数が多いというのはキャリアにとってデメリットです。
新卒で採用する人というのは、やはり会社から将来メインメンバーとして戦力になってもらおうと期待を込めて採用されています。そのため、4年間を大学で過ごし、学歴をもって新卒で入社したわけなので、そのキャリアを捨てるのは、非常に慎重になる必要があるでしょう。
ただ、逆に新卒入社の人は、簡単なことで辞めづらいから、多少は荒く使っても大丈夫と考えている会社もあるので、一概には言えないでしょう。
同僚が全員先輩、同期がいない
やはり、友達や仲間というのは、同じ環境に身を置き、感情を共有している場合が一番できやすいです。
今まで、高校、大学、会社と皆と同じ選択をして来た人にとって急に一人で回りは先輩しかいない、孤独は人によっては耐えられないでしょう。
人間関係も一からになりますし、やはり転職先で同期どうしが固まっていたり、ストレスは未知数です。
新卒と中途ではかなりニュアンスが違う
社会人5年目での転職となると、中途採用のニュアンスが非常に強くなります。
もし転職が成功すれば、過去の経歴から、即戦力として期待されて入社する形になります。新卒、または第二新卒での採用だと、入社年数に応じて教育研修プログラムが組まれており、同期などと言われる人たちと、一から教えてもらえるかもしれませんが、中途の場合は存在しません。
急に現場に入れられて、かなり厳しい戦いがまっているかもしれません。ので、まず、新卒の時とは全く別のものと認識したうえで臨むようにしましょう。
今より悪化する可能性もある
もちろんですが、転職して今よりも状況が悪化する可能性もあります。
新卒とは違い、中途は、「誰でもいい仕事」「誰れかはやらないといけない仕事」をできるだけ良さそうな言葉で巧みに誘導してきます。
今の会社は、いわゆる一定の資本に守られているため、あらゆる待遇が用意されていますが、外に行くと今まで思ってた以上に厳しい待遇が待っているかもしれません。
焦りや、知識不足から自己分析や企業研究を怠り、転職を失敗しないようにしましょう。とりあえず、次の仕事のイメージが明確じゃない状態での転職は絶対にやめましょう。
プログラミングスクールに注意
「未経験でエンジニアに!」と歌い、無料でプログラミングを教えると募集して、実際は人材派遣業務のように、客先常駐や派遣社員などの、消耗の激しい業界に人を横流しにするだけの、プログラミングスクールの呼ばれるものが最近たくさんできています。
特に、営業やマーケターなど、人と接する職種の人が急にエンジニアになったら、いる人種と仕事内容にギャップがありすぎて、かなりしんどいでしょう。
特にWEBエンジニアと呼ばれる職業はフリーランスになれば年収も高く、一見よさそうに見えますが、そこに行くまでの苦労と、仕事内容が合わなかった場合は、かなり地獄を見るようなので、注意が必要です。
入社5年目での転職の注意点
入社5年目というのは、非常に転職しやすい時期なので、転職エージェントや転職サイトも、あらゆる手を使って、転職させようとしてきます。
転職がしやす過ぎる
転職のしやすさでいえば、一番な時期だといえます。
社会人としての経験もつんで、3年間は働き、そこでの経験がある以上にさらに、上を目指す有望な人間として見られます。
どの企業も欲しがるような人材なので、転職は非常に簡単です。転職エージェントも、せっせと転職を勧めてくるでしょう。だからこそ、誤った道に進み、キャリアを失敗してしまう可能性も高いです。今の状況で、本当に転職しないといけないでしょうか。
今の環境の良い点を洗い出して、さらにデメリットもしっかり認識し、それでもやりたい事がある場合のみ転職するようにしましょう。
でないと、コロッと転職サイト(これも含め)や転職エージェントに騙されて転職してしまう年齢と言えるでしょう。
同職種、もしくは同業界を目指す
未経験の転職は厳しいと、よく言われますが、「同職種、もしくは同業界の転職」になった途端、急に難易度が下がります。
中途採用として、斜め上の転職をするには、同職種、もしくは同業界を目指しましょう。もちろん転職回数はどうしても、デメリットになりがちですが、キャリアに一貫性があれば問題ない場合が多いです。
特に同職種の場合は、客観的に見ても、転職の説明がつきやすいでしょう。「この業界に挑戦したかった。」「もっと大きな仕事がしたかった。」など、将来の面接においても、答えやすいと言えます。
次が決まるまではやめてはいけない。
今の会社がいくら嫌でも、次の転職先が決まるまでは絶対にやめないようにしましょう。
次を決めない状態での転職は、金銭的にも精神的にも追い詰められてしまい、焦って転職に失敗し、後悔するケースが多いようです。
もしかしたら、どこにも決まらないかもしれません。戻るという選択肢も残すためにも、転職活動は、退職せずに行いましょう。
いきなり転職エージェントには相談しない
転職したほうが良いか、するとしてもどんな会社が良いかなど、まだ明確にきまっていない状態で、転職エージェントに登録するのはやめしょう。
当たり前ですが、転職エージェントは、あらゆる手を使って転職させようとしてきます。もし求人を見るとしても求人サイトを眺めるまでにとどめておきましょう。
彼らは転職が決まらないと、報酬が出ません。ノルマもあり、急に電話がかかってきたり、入りやすい業界に誘導したりと、まだ自分の気持ちが明確になっていない状態で利用するのは危険です。
しっかり、業界、業種、会社、転職の軸を決めたうえで、相談しましょう。
転職する前にしたい事
そもそも転職する前にしておきたい事を順番に紹介します。
かるくでいいので、認識して、慎重に転職するかどうか判断してください。
今の会社を10年続けた場合をイメージする
転職をするべきかどうかを判断する上で一番簡単な方法は、「今の会社自体に、将来性を感じれるかどうか。」をイメージする事です。
入社5年目という事で、会社の全体像や業務内容なども理解できていると思うので、このまま自分が十年続けてその会社で昇進していった場合の事をイメージして、なりたいかどうかを考えると、おのずと答えは出てくるでしょう。
「このままの感じで行けば4年後ぐらいに部長で。。。まじか。。すごいハゲおやじだな。。」
「確かに今はしんどいけど、あと2年でこの地位に行けそうだし、耐えるもありかも」
など、よくも悪くも、非常にわかりやすい判断材料になるでしょう。
転職の軸を決める
ただ、なんとなく退職したいなという状態で、転職するのは危険です。特に重要な時期のなので、しっかり考えて一言で言えるようにしましょう。
退職理由を考える
退職理由は面接でも必ず聞かれますし、一番警戒される項目でもあります。
また、人に説明するためだけでなく、自分に対しても、転職の軸を考える上で非常に重要になるので、一言で説明がつくようにしましょう。
ここを明確にすることで、その会社自体が嫌なのか、それとも業界が無理なのか、はたまた職種自体を変えたいのかなどが分かり、次に応募する企業や、今のうちに勉強しておくべき知識などが明確になるでしょう。
また、デメリットだけでなく今の会社で良いこと、良かった事も挙げておきましょう。会社に対する感謝の気持ちは次の面接でも伝わります。
転職の軸を決める
転職軸とは、「この転職で何を一番重視するか」を一言で表すものです。
次の求人を探す上でも、逆にそのまま会社に残るかどうかを判断するうえでも一番重要なものになります。面接でいうだけでなく、自分のためにも一つづつ疑問に答えていき、一言で言えるようにしましょう。
正直、どうしても進まない場合は除いて、これが言えるようになるまでは、実際に面接を受けたり、転職エージェントに相談するのはやめましょう。相談する事で、変にバイアスがかかり、おかしな転職をしてしまう可能性があります。
特に、転職エージェントは絶対に転職を勧めてきます。転職を決断してから相談するようにしましょう。
自己分析をする
就活の時や、大学時代にさんざん聞いた、「自己分析」、これは非常にめんどくさいですが、やっておきましょう。
特に、大学生のころとは違い、仕事現実や経験などもわかっているので、意外とスムーズに進むかもしれません。より具体的にイメージする事がコツのようです。
「今のままでいい?」
「何が一番いや?」
「ベンチャーがいい?大手がいい?」
「休日は絶対欲しい?」
などの自分に対して沸いた疑問に対して、一つづつ答えていきましょう。
はい!いいえ!とは言い切れない場合もあるとは思いますが、できるだけ一言で言えるようにすると、次から考えやすいです。
「どんなオジサンになりたいか?」
という質問が一番おすすめです。圧倒的長期視点を持つ事ができるので、ぜひ試してみてください。
悪いのは会社?業界?業種?
なんとなく転職したい。という感じのまま転職活動を始めるのはよくありません。
特に一番簡単な方法は、今の会社のどこが自分にとって不都合なのかを自分自身で明確にすることです。あなたとって嫌なのは?その会社なのでしょうか?業界なのんでしょうあか?それとも職種なのでしょうか。
特に、これからは自動化やAIなどが台頭してきて、業界ごと潰れてしまうような場合もあるので、その業界の将来性という要素は考慮する必要があるでしょう。もしかしたら職種が同じなら、違う業界でも転職しやすいかもしれません。
基本的には、待遇やブラックどあいも、業界と職種でほぼ決まります。もし会社が悪いんだ!社風が嫌い!と思って転職したとても、もしその業界自体や、職種が自分に合っていなかったら、また同じ悩みにうなされる事になります。
転職サイトで求人を見ながらしっかり見極めていきましょう。
今の会社内での異動や昇進を目指す
このように、転職というのは非常に成功させるのが難しく、キャリアに傷をつける可能性が大きいことが分かりました。
なので、もし今の会社内でできる事があるならそちらを先に優先するべきです。
例えば、業界は良いけど職種が合ってない場合だったら、異動で解決るかもしれないし、人間関係や勤務時間が原因だった場合も、会社内でできる事はあるかもしれません。
また、その会社内で役職を付けたり、別職種の経験を付けてから転職したほうが確率が上がるかもしれないですし、いきなり転職でわなく、会社内で今できる事も考えてみましょう。
まとめ
入社5年目の転職について、特徴を注意点を紹介してきました。
- 未経験職種はラストチャンス
- 転職エージェントには注意する
- 転職する前にしっかり自問自答する
このように、入社5年目といのは、キャリアの非常に重要な段階なので、実際に転職する際は、非常に注意が必要なようです。
また、しっかり自分の考えを明確にして、後悔のない転職を決めましょう。